
男子ゴルフの『第52回バンテリン東海クラシック』が29日から始まります。この大会に出場する、愛知県清須市出身の桂川有人選手は高校3年間、フィリピンで武者修行していました。プロレスをこよなく愛する23歳です。
走り込む桂川選手:
「これもプロレスラーの気持ちが分かりますね。プロレスラーはもうギリギリまで戦って、勝ったと思ったら最後の締めのインタビューというかコメントがあったり。相当すごいんだなと思いますね」
桂川選手は自他ともに認める大のプロレス好き。特に好きだという選手が、新日本プロレスの内藤哲也選手。
桂川選手:
「パフォーマンスだったりとか、プロレスから学んでいるので。ファンを喜ばせるといいますか、楽しませるところは一緒のアスリートとして忘れずにいたいなと思います」
2022年4月、プロに転向して3年目で初優勝。ファンを楽しませようと、内藤選手のポーズも飛び出しました。
祖父の影響で4歳からゴルフを始めた桂川選手。中学生までは一度も全国大会に出たことがない無名選手でした。
桂川選手:
「ゴルフのレベルも全然低かったので、プロはちょっと厳しいだろうなって」
高校入学前に決断したのはフィリピンへの単身ゴルフ留学。フィリピンのゴルフ場に住み込み、練習に明け暮れました。
桂川選手:
「環境もよく毎日ずっとラウンド練習ができるってことで、その時の上位の選手たちに高校3年間で追いつけるんじゃないかと」
フィリピンで磨いたショットが、今シーズン、桂川選手の躍進を支えています。
今週迎えるバンテリン東海クラシック。13年前にスーパープレーでファンを沸かせた石川遼選手の姿が、今も目に焼き付いています。
桂川選手:
「ファンやギャラリーを沸かせられる、ああいうのに憧れましたね」
3年ぶりの有観客となった地元の大会。フィリピン仕込みのゴルフで、ファンを魅了することはできるでしょうか。
桂川選手:
「地元ということもあって見ていて楽しくなるような、元気が与えられるようなゴルフができたらいいなと思っています」