コロナ後最高の稼働率見込みのホテルも…11日から“全国旅行支援”開始 地域クーポンでお得サービスも
暑さも和らぎ秋の行楽シーズンの時期になりました。三連休は終わりですが、11日からは「全国旅行支援」が始まります。
秋の高山祭。10日は、雨で屋台行事は中止となりましたが、桜山八幡宮で獅子舞の奉納など神事が執り行われました。
千葉からの観光客:
「ちょっと残念ですよね、せっかくなので」
岩手からの観光客:
「きらびやかなのを楽しみにしていたので、ぜひやってほしい」
9日は3年ぶりに屋台行事が開催。絢爛豪華な曳き揃えや、布袋台のからくり奉納が披露され、人形が屋台の上で飛び回る姿に観光客から歓声が上がっていました。
3連休真っ只中ということもあり、祭りの2日間の人出は合わせて10万2000人。11日からは全国旅行支援が始まるとあって、地元からは期待の声が上がっています。
高山市の「舩坂(ふなさか)酒造店」では全国旅行支援の期間中、一定金額以上の購入で宅配サービスの送料を無料にしました。遠方から訪れる人に、身軽に町での観光を楽しんでもらおうという狙いです。
舩坂酒造店の担当者:
「お酒って結構重たいと言われる方が多いんですけど、お土産とか自分のお楽しみのお酒を買っていただけると嬉しいなと思っています」
しかし、全てが大きく回復しているわけではありません。飛騨のおみやげとして知られる「さるぼぼ」の製造・卸などを担う「愛和工芸」。全国旅行支援もあり回復基調ではあるものの、注文は最盛期の4割程度にとどまります。
愛和工芸の会長:
「(以前は)2割程度でしたけど今ようやく4割くらいですので、全盛期の半分以下ですけども、去年からみるとやや上向いてきたかなと」
2020年秋に実施された「GoToトラベル」では、最盛期を上回る注文がありましたが、今回は地域クーポンの額が一律で少ないことなどから、土産物には恩恵が少ないのではと心配します。
愛和工芸の会長:
「前のようになればいいなという期待はあるんですけども、(客は)それほど急には来ないだろうと。どんどん高山の方に来ていただけるようになれば上向いてくるのではないかと思います」
名古屋では…。
名古屋マリオットアソシアホテルの広報:
「この週末は鈴鹿でF1のイベントも3年ぶりに開催されましたので、週末だけでいいますと稼働率が9割超えましたし、コンサートですとか多く開催されていますので、多くのお客さまにもご利用いただいております」
F1シリーズ日本グランプリの観客らの利用もあり、9日までの2日間は、客室の稼働率はおよそ9割だったという名古屋マリオットアソシアホテル。
3連休最終日、準備していたのは11日から始まる全国旅行支援の特設カウンターです。全国旅行支援のスタートが決まって以降、期待感から予約が急増。10月の客室稼働率は8割に迫り、コロナ前の水準に戻りつつあるといいます。
名古屋マリオットアソシアホテルの広報:
「大きな期待をしております。さまざまな地域からたくさんのお客さまにお越しいただいて、ホテルの中もにぎやかになればいいなと思っております。(今月は)コロナ禍になってから最高の稼働率を出せるかなと見込んでおります」
そうした中、このホテルが力を入れるのが、全国旅行支援の「地域クーポン」を使ったお得なサービスです。
平日に宿泊した場合に付いてくる3000円分のクーポンを使うと、通常は4250円(税込)のカクテルセットを3000円分のクーポンで楽しむことができます。ほかにも、軽食やティータイムがクーポンでお得になるプランも用意しています。
ホテル側も期待する全国旅行支援ですが、ほかにも期待が…。
名古屋マリオットアソシアホテルの広報:
「11月1日にジブリパークもオープンしますので」
JTBが販売する、11月1日オープンのジブリパークのチケット付きプランです。8月中旬に予約を開始してから、このホテルでは9日までに150件を超える予約が入っているといいます。
名古屋マリオットアソシアホテルの広報:
「ジブリパークをきっかけに多くの方にお越しいただいて、愛知・名古屋の観光業界がもっともっと活性化するといいなと思っております」