名古屋市東区のオフィスビルで、注文した食事をデリバリーするロボットの実証実験が進められています。フロアも移動して配達してくれます。

 赤いボディーに丸いライトの目。タイヤでゆっくりと走ったその先で…。

<DeliRo>
「こんにちは!お待たせしました!」

 中から出てきたのは袋。注文したパンが入っています。名古屋市東区のオフィスビル「アーバンネット名古屋ネクスタビル」で稼働するデリバリーロボット、その名も「DeliRo(デリロ)」です。

 NTTグループが開発し、10月からビル内で実証実験をスタート。専用のアプリから注文すると、店までパンを取りに行き客の元へ配達。QRコードを読み込ませると受け取れます。

 配達にはエレベーターも自動で利用。フロアの違うオフィスでも配達してくれます。

 また実証実験には、日本郵便の配送ロボットも参加。地下の物流センターとオフィスを行き来して、荷物を配送・集荷します。

 人の流れを把握するビルのシステムと情報を共有し、AIが混雑を避け最適なルートを選択して移動します。

日本郵便の担当者:
「(補うのは)労働力不足もありますし、時間帯を問わずニーズにお応えしたいという利用者の利便性の向上という両方の面から、ロボットを使えないかという風に考えております」

 ビルで働くAIロボット。10月から11月にかけての実証実験を踏まえ、今後はさらに台数やサービス内容を増やしていく方針です。