名古屋刑務所の20人以上の職員が、受刑者3人に暴行を繰り返していた疑いがあることがわかりました。名古屋刑務所では2001年と2002年に、暴行を受けた受刑者が死亡する事件が起きていました。

斎藤健法務大臣:
「あれだけの大きな事件起こしておきながら、なぜこうなったか。私自身理解できない」

 斎藤法務大臣は9日午後、緊急の会見を開き、名古屋刑務所の男性職員22人が2021年11月から2022年8月下旬にかけ、受刑者の男性3人に対し暴行を繰り返していた疑いがあると発表しました。

 暴行の内容は、顔や手を叩いたりアルコールスプレーを顔に噴射したりといった行為で、3人のうち60代の男性受刑者は左目付近に全治5日のケガをしました。

 職員らは、受刑者らが指示に従わずに大声を出したり、要求を繰り返したりしたため、暴行に及んだと説明しているということです。

 斎藤法務大臣は「第三者を含めた検証をして、二度と起こしたくないと思っている」と話しています。

 名古屋刑務所では2001年と2002年にも、刑務官が受刑者に暴行を加え死亡させる事件が起きていました。