「今年の漢字」には『戦』が選ばれましたが、皆さんにとっての今年の漢字は何だったのか、愛知県内で聞きました。

 名古屋市内では…。

70代主婦『戦』:
「ウクライナから疎開してきた女性のお話を聞いたんですね。やっぱり胸がすごく痛んで」

30代会社員『喜』:
「W杯で日本がまさかの予選リーグ突破したので、サッカーをやっていた身としては喜びましたね」

 多かったのは今年の出来事から選ぶ人たちで、今年の漢字の『戦』を選んだ人もいれば、特にサッカーワールドカップの日本代表の活躍が印象に残ったという人もいました。

60代タクシー運転手『ブラボー!!』:
「W杯感激しました。本当にブラボーです、びっくりです、奇跡です」

 一文字どころか漢字でもありませんが、ワールドカップの興奮はまだ続いています。

 長久手市にオープンしたジブリパークの近くでは…。

20代会社員『賑』:
「ジブリパークができて、愛知県に人がいっぱいあふれて賑わっている感じがするので選びました」

50代介護士『人』:
「モリコロパークからジブリパークになってすごく人が増えて、(隣の)地元瀬戸市の活性化にもつながるので嬉しかったです。介護士をやっていますけどみんな喜んでいます。老人の方も行きたいと言って喜んでいます」

 ジブリパークのオープンは、周辺住民を始め県内外の人たちに活気を与えているようです。

 ランチタイムに名古屋駅前のキッチンカーでも話を聞きました。

30代キッチンカー店主『始』:
「このキッチンカーもそうなんですけど、今年がスタートの年だったので、始まるっていう漢字にしました」

 一昨年まで栄でイタリアンレストランを開いていましたが、新型コロナの影響で閉店し、今年からキッチンカーとして心機一転、再出発したといいます。

 茨城県から名古屋にひつまぶしを食べに来た男性は…。

30代会社員『縁』:
「日本大会だと全国からいろんな人が来るので、そういう人たちと触れ合う機会が増えたので」

 男性はボディビルを始めて4年で、今年全国大会に初出場し、厳しい減量が明け、ひつまぶしを堪能したそうです。

 また、大学進学で福岡から名古屋に来たという男性は…。

18歳大学生『驚』:
「人間関係とかに関してもいろいろ驚きを感じたので、この漢字にしました。(名古屋は)人がたくさんいます。味噌カツにも驚きです」

 主婦層で最も多かったのは『高』でした。

30代主婦『高』:
「紙オムツ、ミルク、お菓子、あと食材が野菜とかが高いですね」

50代主婦『高』:
「野菜がすごく高くなったというのを感じて、今はJAの直売所に野菜を買いに行っています。50円60円と安いので、そちらに方向転換して安い野菜を買うようにして、家族に食べてもらっています」

 中区の大須商店街でも聞いてみました。

50代唐揚げ店店主『高』:
「すごかったのは肉の値上がりと油ですね。油は去年から見ると本当に倍以上。できるだけ値上げはしたくなかったんですけども、この秋と2回上げさせていただきました。来年は売り上げが高くなるように、頑張っていきたい」

 物価高の影響は依然深刻ですが、来年に向け明るい兆しも出てきているようです。

60代唐揚げ店店主『賑』:
「暗いことがいっぱいなんですけど、ちょっとずつお客さんも大須に戻って来てくれているので、これからどんどん賑わっていったらいいなと思っています。12月、年末年始、しっかりとお客さんで賑わって、これ以上コロナが増えないことを祈って」