およそ20年に渡って根強い人気を誇るドラマ、『Dr.コトー診療所』の劇場版が12月16日から公開されるのを前に、主演の吉岡秀隆さんや「King & Prince」の高橋海人さん、中江功監督に見どころを聞きました。

吉岡秀隆さん:
「気分としては、本当に『遊びに来てください』です、志木那島に。16年間、あのままコトー先生がずっと志木那島で島民の健康を守ってきましたが、ここにきて皆さんにご報告したいことがあるので、志木那島の方に遊びにいらしてくださいという感じです」

 島でたった一人のお医者さん、「コトー先生」。この島にやってきた19年前からずっと、島の人たちの健康を守ってきました。人を救い、人に救われてきた「コトー先生」のその後です。

 次々と立ちはだかる困難に、診療所に加わった新たな顔ぶれとともに、コトー先生はどう立ち向かうのか。

 16年ぶりの最新作では、診療所の統廃合や人手不足、高齢化などの社会問題も描かれています。

中江功監督:
「現実として、離島とかへき地で同じ先生がずっと長くいるというのは、その土地にとってはいいんですけど、それは大きな問題もはらんでいるというのを誰かが言わないと」

 老いてもなお、「自己犠牲」を厭わないコトー先生の原動力とは…。

吉岡秀隆さん:
「頑張っているつもりは、本人ないと思いますよ。周りは『休め休め』ってたぶん言ってるんでしょうけど、全然それを苦痛と思わないんじゃないですか。本当に病気がよくなって喜んでくれることが、一番のこの人にとっての生きがいだから」

高橋海人さん:
「(判斗先生は)マニュアルで学んでいて、現実主義ですべてリアルで物を捉えている人からすると、コトー先生って自分からすると浮世離れしていて」

 今回も、ロケ地は沖縄・与那国島です。

吉岡秀隆さん:
「暑いですよねぇ。変わらないなっていうのは、太陽が近い」

 南国の照り付ける太陽のもとで行われた撮影。実は東海テレビはかつて、もっと強い日差しの中で吉岡さんに出演をお願いしていました。

 東海テレビが制作し2004年に放送された、中国北西部に広がる「タクラマカン砂漠」を吉岡さんが歩く番組。テレビシリーズのDrコトーの撮影が終わってすぐに、タクラマカン砂漠に飛んでいただきました。

吉岡秀隆さん:
「本当に与那国もものすごい太陽の存在がすごい大きいんですけど、タクラマカン砂漠で見たあの太陽も、もう僕生涯忘れないですね。すごかった、本当に。もうできない」

 あれから19年、白髪は増えても、コトー先生の情熱は熱いままです。

 映画『Dr.コトー診療所』は、16日から全国の劇場で公開されます。