「動物以下の扱い受けた」父親は憤り隠せず…警察署で勾留中の男性が死亡した問題 署の幹部も暴行に関与か
愛知県警岡崎署の留置場で勾留中の男性が死亡した問題で、署の幹部も男性への暴行に関わっていた疑いが浮上しました。死亡した男性の父親は「動物以下の扱いを受けた」と憤りを隠し切れません。
遺骨に手を合わせる1人の男性。最愛の長男の死に立ち会うことができませんでした。
亡くなった男性の父親:
「ショックで悲しかった。力が抜けた。裸で縛られてそこらに傷があって、そんな状態。俺に言わせれば犬・猫以下だ」
43歳の男性は11月25日、警察官への公務執行妨害の容疑で逮捕され、愛知県警岡崎署に勾留。しかし9日後の12月4日、男性は留置場で息をしていない状態で見つかり、その後死亡しました。
警察は、男性が暴れて自ら服を脱ぐなどしたため、保護室に隔離し手足を縄などで拘束していたと説明していました。
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男性には持病がありました。
亡くなった男性の父親:
「統合失調症という病気で。(精神障害も)2級で(障がい者)手帳もあって。『3日たっても暴れてしょうがない、ご飯も食べない』って言ったけど、それは病気だから鎮静させないと絶対ダメだと思って」
死亡診断書には「脱水症」と書かれていました。しかし、警察から公表された男性の死因は「腎不全」。また、警察からは統合失調症の薬が与えられましたが、男性のもうひとつの持病、糖尿病の薬は渡されなかったといいます。
のべ140時間以上、裸のまま拘束されていたとみられる男性。父親は死亡する2日前に警察署を訪れた保健所の職員から、息子が亡くなる直前の状況を聞いたといいます。
亡くなった男性の父親:
「裸で拘束されていて、横を向いていてワーワー喚いていて。『痛い痛い痛い』と言っていたと。お尻も化膿しているような感じだった」
関係者への取材で、保護室の監視カメラにも、男性が手足を拘束され床に横たわり、複数の署員が足で蹴って動かす様子などが映っていたといいます。暴行には、署の幹部も加わっていた疑いがあることも新たにわかりました。
また、横たわっていた男性の後頭部が、留置場の和式便器の中に入った状態で、署員がそのまま水を流していた疑いもあるといいます。
亡くなった男性の父親:
「警察が人間以下のやり方をやっている。うちの息子は動物以下の扱いをされている。そう思った。警察がだよ、もう俺はそれで泣けちゃったわ」
警察からはお悔やみの言葉はあっても、謝罪の言葉は未だにありません。
亡くなった男性の父親:
「ただ自分たちの悪かったこと、本当のことをちゃんと言って謝罪しろと言いたい。警察はメンツだけだけど、俺は子供の無念だけ晴らしたい」
愛知県警は特別公務員暴行陵虐の疑いも視野に、岡崎署の署員らを中心に事情を聴き調べています。