名古屋市北区の堀川で16日、「海洋ドローン」を使ったゴミ回収の実証実験が行われました。

 水の上を走る黄色い箱型の機械が、海洋ドローンです。

 GPSを利用した自動操縦でゴミを回収したほか、人がシートをつけた2台のドローンを操作して、水に浮かぶゴミを集めました。

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 実証実験は、「汚い」「臭い」といった“堀川の汚名”を返上するため、名古屋市が中心となって始めました。

 堀川の再生に向けた取り組みですが、堀川にはゴミが溜まってしまう構造上の問題があるといいます。

名古屋市緑政土木局の担当者:
「堀川は人工的な川でして、上流に山のような水源がなくほとんど流れがないので、1回ゴミが浮くとずっとそれが滞留してしまう」

 16日は、タラの白子が入ったパックなどを海洋ドローンが回収しました。実証実験では、集めたゴミの種類やその汚れ方などから、堀川が汚れる経緯を分析し、効率よく浄化するための研究にも役立てるということです。

名古屋市緑政土木局の担当者:
「堀川の浄化は多くの方の悲願でもありますので、引き続き浄化に向けた取り組みをしっかり進めていきたいと思っています」

 海洋ドローンでのゴミ回収は2月まで行われる予定です。