新名神高速の菰野ICから甲賀土山ICの間で起きた立ち往生は、すでに12時間以上続いているとみられ、巻き込まれているドライバーからは不安の声が聞かれました。

(リポート)
「午後2時過ぎの三重県四日市市、新名神高速道路下りの様子です。多くのトラックが立ち往生しています。数時間が経過していますが、一切動いていません」

 視界が遮られるほど雪が降る中、全く動かない車の列。25日、三重県の新名神・菰野ICから滋賀県の甲賀土山ICの間で、断続的にトラックなどが立ち往生しました。

(リポート)
「今トラックの運転手の方が出てきました。雪の道を歩いています。雪が膝の上まで積もっています」

【動画で見る】12時間以上経過か…大雪の新名神で多くの車が“立ち往生” 運転手「いつ帰れるんだろう…」搬送の男性も

 警察などによりますと、立ち往生が起きている区間は延べ10キロ以上にわたり、午後5時前の時点で少なくとも12時間以上続いているとみられます。

 午前4時前から立ち往生に巻き込まれたトラック運転手の男性に電話で話を聞きました。

トラックの運転手:
「『まだ通行できますよ』と言われて来たんですけど、止まっている間にここの区間が通行止めになってしまった。(午前4時前から)全く動いていないです。一度止まったら止まったっきりでした」

 10時間以上動けず、不安が募ります。

トラックの運転手:
「いつ帰れるんだろうなって。YouTubeを見たりラジオを聞いたりして過ごしています。エコノミー症候群にならないように」

 巻き込まれたドライバーの体調が不安視される中、消防には午後1時半ごろ、立ち往生に巻き込まれた30代の男性から救急要請がありました。救急隊が菰野町内の法面から高速道路に入り、男性を病院に搬送したということです。

 鈴鹿PAから動けなくなっているという別のドライバーにも話を聞きました。

トラックの運転手:
「13時間くらい経ちますかね、そろそろ(取材した午後2時半時点)。1台たりとも動きません、全く。(Q.支援物資や配給などは?)それは本線上じゃないとないんですよ。食糧が底をつく。ここからが勝負だわ」

 男性が撮影したパーキングエリアのコンビニの映像をみると、おにぎりなどの食料がほとんど売り切れていました。

 現場では、NEXCOの職員が水や軽食・使い捨てトイレを配る対応しています。

トラックの運転手:
「俺もさすがにここまでなるとは思わなかったですね。どうしようもない」

 今回の立ち往生、原因は通行止めや除雪作業の遅れとみられ、全面的な復旧のメドは立っていないということです。