保護者が自動的・強制的に入会させられることが多いPTAですが、3日に岐阜市の小学校であった新1年生の保護者への説明会では、少し違った光景が見られました。

 3日に岐阜市の日野小学校で開かれた、新1年生の保護者を集めた入学説明会。

 学校からの説明に続いて、PTA会長が前に立ち、マイクを握りました。PTAには「みんなが必ず入る」前提で話が進み、「6年間で一度は役員を」などの説明がある学校も多いのですが、日野小学校では違いました。

日野小学校のPTA会長:
「PTAという組織は任意のボランティア団体なんです。PTAに入会されるのも、入会した後に退会されるのも、皆さんの自由です」

【動画で見る】小学校の入学説明会でPTA会長「入るのも入らないのも自由」 保護者からは驚きと歓迎の声

 クラスごとに強制的に役員を決めるのを止め、すべての活動を希望者だけのボランティアで行うとアピールしたうえで、配布した用紙にPTAに入る・入らないを記入して提出するように呼びかけました。

新1年生の保護者:
「すごく新しくていいなと思いました。強制加入だと思っていたので」

新1年生の保護者3人:
「退会もできると聞くと、割と気軽に入ってみたいなという感じ。楽しそうだなって」

 PTAの入会の意思確認を明確に行う学校は岐阜市内では非常に珍しく、3日は「入会しない」と回答する保護者も複数いました。

日野小学校のPTA会長:
「私自身がPTAに入るという意思確認がなく、気付いたら入っていたという状態で、ちょっとこれっておかしいんじゃないのかという疑問を抱いた。義務感・強制感を取り払って、まずはゼロの状態にしたうえで、やってみたいと思えるようなPTAをつくりたいという思いでやっています」

 入会届による加入の意思確認を巡っては、名古屋市のPTA協議会もガイドラインを作って呼びかけるなどしていて、対応を進めるPTAも増えつつあります。

 東海テレビ「かわるPTA」で取材を続けています。pta@tw.tokai-tv.co.jpまでご意見・情報をお寄せください。