テニスの全豪オープンで準優勝を果たした愛知県一宮市出身、プロ車いすテニスプレーヤーの小田凱人選手(16)が凱旋しました。

 6日、所属先・愛知県大口町の東海理化へ準優勝の報告をした小田選手。1月のテニスの4大大会「全豪オープン」では、車いすテニス男子シングルス決勝で世界ランク1位の選手に惜しくも敗れたものの、16歳で見事、準優勝に輝きました。

小田選手:
「決勝に残れたうれしさだったり、ああいう大舞台でプレーできたというところの満足感というよりも、決勝戦の悔しさっていうのがどうしてもやっぱり一番大きいのが正直なところなので」

 小田選手は9歳の時に左股関節の骨肉腫を患い、10歳で車いすテニスを始めました。再起へ向け勇気を与えてくれた憧れの存在、国枝慎吾選手が1月、現役引退を表明したことについて聞かれると、次のように答えました。

小田選手:
「寂しい気持ちだったり、国枝選手がいないというところに物凄く違和感があったのは覚えていますけど。車いすテニスをこれまで引っ張ってきてくださった方だと思うので、(自分も)もっともっと世界で知れ渡るような選手を目指していきたいなと改めて感じました」

 次なる目標は、全仏オープンです。

小田選手:
「次はやっぱり全仏オープンがあるんで、まずはそこで今回の悔しさをあわせての意味でも、またリベンジしたいです。もっともっと自分の得意なショットを磨いて、また戦略もちょっと変わってくるところもあるので、まずは全仏オープンにしっかりと重きを置いて練習していきたいです」