6日にトルコ南部で起きた地震から2日、現地では懸命な救助活動が続いています。東海3県のトルコ人からは、母国にいる家族や友人の安否を心配する声が聞かれました。

 トルコ南部で起きたマグニチュード7.8の強い地震。15階建てのマンションも崩れ落ちて瓦礫の山になっています。

女性:
「孫はまだ1歳半です。助けてお願い。朝から連絡がない」

 トルコでは5000棟以上の建物が倒壊。隣のシリアと合わせ、これまでに8300人以上が死亡し、3万4000人以上が負傷したということです。

 多発したビルの倒壊で、未だに多くの人が瓦礫の下にいるとみられ、生存率が急激に低下するとされる「発生後72時間」が迫る中、必死の救出・捜索活動が続いています。

 8500キロ離れた名古屋で、胸を痛める人もいます。名古屋市中区大須のケバブ店で働くオメルさん(42)は、トルコにいる家族が被災しました。

オメルさん:
「心配だから、みんなに電話して『大丈夫?』って。仕事中であまり電話で話せなかった」

 通話アプリは安否確認の履歴でいっぱいになっていました。

【動画で見る】8300人以上が死亡…トルコ南部の地震から2日 名古屋のケバブ店で働くトルコ人も母国の家族らを心配

オメルさん:
「お兄さんの妻のおばさんと、おばさんの(孫にあたる)子供は地震で亡くなった」

 親戚のお婆さん、まだ10歳にも満たない孫2人が犠牲になったと言います。

 オメルさんの兄弟は震源地に近い街・ガジアンテップに住んでいて、マグニチュード7.8の地震に襲われました。

 地震直後、オメルさんの兄が営む衣料品店を撮影した映像には、棚に置かれていた服が床に散らかり、天井も剥がれ落ちている様子が映っていました。

 幸いケガはありませんでしたが、余震が続いているため家に帰れず、車の中で生活しているということです。

オメルさん:
「お兄さんは子供たちと車の中で寝ている。セダンの中に子供4人とお父さんお母さん、6人で寝ている。(水は)今のところはなんとか。制限があるみたいで、水やパンは1人1個とか」

 多くのトルコ人が働くこのケバブ店では、現金や食料、オムツなどの物資を集め、母国への祈りと共に現地に送る予定だということです。