海外では“支援疲れ”の傾向も…ウクライナ侵攻から1年 支援のマッチングする企業等が避難民を焼肉に招待
ロシアのウクライナ侵攻が始まってから、24日で1年になります。避難民に安らいで欲しいと、名古屋で食事会が開かれました。
炭火で焼いた肉や熱々のビビンバを嬉しそうに頬張るのは、ウクライナからの避難民です。22日、名古屋市中村区で食事会が開催されました。
コケナワの山川取締役COO:
「今世の中では『支援疲れ』というものが取り沙汰されていまして、こういう企画を改めてさせていただくことで、ウクライナへの支援を一緒に盛り上げていきたいという思いで企画させていただきました」
食事会を企画したのは、焼肉チェーンの「あみやき亭」と清須市のベンチャー企業「コケナワ」です。
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コケナワは、ウクライナ侵攻による避難民と、支援を希望する企業や個人をマッチングするウェブサイト「デジタル大使館」を運営しています。
日本ではまだ感じないものの、侵攻の長期化やそれに伴う物価高の影響などから、海外では支援疲れの傾向が出始めているといいます。
そんな今だからこそ、無理のない支援の輪を広げたいと、今回あみやき亭からの提案を受け、デジタル大使館を通じて35人を招待しました。
マリーアさん:
「優しい味でとてもおいしいです。みんな名古屋の中でバラバラに住んでいるから、こういう食事会で会えるのがとても嬉しいです」
そう話すのは、名古屋に避難してきたマリーア・サルクさん(72)です。2022年3月に避難してから間もなく1年になります。
日本の生活にも慣れてきましたが、ウクライナに残る娘や孫が気がかりです。
マリーアさん:
「大変な時はみんなで集まったり、会って話したり。自分で刺繍をしたりしていると、戦争のことを考えなくなるから安心します。ウクライナのこと、みんなのことを心配しています。1番は戦争が早く終わってほしいです」
長引く避難生活の中、心の安らぐ時間がより一層大切になってきています。
コケナワの山川取締役COO:
「もう1年経つということで、精神的にご苦労なさっている方が本当に多くて、こうした交流の機会を設けて、皆さんが心安らぐ場を今後も提供させていただけたらなと思っております」