ロシアによるウクライナ侵攻から1年となった24日、名古屋でも、戦闘の早期終結を求める集会が開かれました。

 侵攻から1年が経ったウクライナ・キーウ。ロシアのミサイル攻撃が予想され、市内の学校や一部の職場が休みになりましたが、公園では子どもが遊ぶ姿が見られるなど、束の間の平穏が続いていました。

 一方で、東部はロシアの激しい攻撃が続いています。

ウクライナのゼレンスキー大統領:
「東部は困難な状況だが、最善を尽くしている」

 侵攻の終結が見えない中、名古屋市中区栄では、雨の中、ウクライナ侵攻の早期終結を訴え、およそ130人がプラカードやウクライナ国旗を掲げて行進しました。

デモに参加したウクライナ人:
「1年早かった。いつも言っているんだけど(侵攻を)忘れないで欲しい。みんなが力を合わせて今止めた方がいいと思うから、みんなにそういうメッセージを伝えたい」

 幼い子供を抱きかかえながら参加した家族もいました。ウクライナ出身の妻の家族が日本に避難してきていて、1日も早く侵攻が終わって欲しいと訴えました。

デモに参加した家族:
「1年経ってもまだ変わらない状況が続いていますので、1日でも早くロシアがウクライナの土地から撤退するように声をあげたいなと」
「今でも信じられないです。今こんなにひどいことがあるのは本当に恐ろしいです」

デモに参加した日本人:
「1日も早く、ロシアの軍隊がウクライナにミサイルを落としたり攻撃したりしているのを止めたい」

【動画で見る】戦死した“日本人義勇兵”も供養…ウクライナ侵攻1年 名古屋の寺から世界へ法要をネット配信 住職の想い

 名古屋市熱田区の想念寺(そうねんじ)では、戦争で命を落とした人への供養と、終戦を祈る法要が営まれました。この様子はネット配信され、世界中の人たちが見ることができるようにしました。

 法要を営んだきっかけは、1人の日本人の存在だといいます。

想念寺の住職:
「この方ですね、『ドブレ』と呼ばれていた方です。ロシアが大攻勢に入ったときに戦死されました」

 仏壇に遺影が飾られていた男性は、日本人義勇兵としてウクライナへ行き、2022年11月に戦死したということです。

 寺では侵攻が始まってからの1年間、避難民に食料を送ったり、料理教室を開いたり、生け花といった日本文化の体験をできる催しをしたりと、支援を続けてきました。

想念寺の住職:
「何をしたらいいかわからない、どこに声かけたらいいかわからない、そういう状態の中で立ち止まってしまっている人がすごくいると思うんです。私たちは手を合わせて
祈ることはできる」

 戦争に関わり死んでしまった人たちへの供養を。男性の写真には、ウクライナ避難民が手作りした花が添えられていました。

参列者:
「1年経つんですね。殺し合うのと同じなので、戦争っていうのはね、やっぱり早く止めてほしいですね。改めて考えさせられます」