ついに藤井聡太「六冠」に。19日に行われた棋王戦に勝利し、見事タイトル奪取した藤井六冠の快挙に、地元の愛知県瀬戸市もお祝いムードに包まれています。

 将棋の八大タイトルのうち、6つのタイトル獲得まであと1勝となっていた棋王戦第4局。相手は渡辺明名人で、中盤戦以降は難しい局面が続きました。

(リポート)
「瀬戸市文化センターに来ています。藤井聡太五冠を応援しようと会場には多くの人が集まっていて、くす玉も準備されています」

瀬戸市民:
「みんなでお祝いしたいなという気持ちでいっぱいです」

別の瀬戸市民:
「必ずやってくれると思います」

 終盤戦に突入し、渡辺名人の猛攻を何とかしのぎます。優劣がつかず緊迫した場面が続きますが、一気に寄せ切り132手で勝利。「棋王」を奪取しました。

【動画で見る】地元の喫茶店は既に「七冠メニュー」も考案…藤井聡太“六冠”が誕生 愛知県瀬戸市はお祝いムードに包まれる

瀬戸市民:
「本当にすごくて、思わずワーッと叫びたくなるようにうれしかったです」

別の瀬戸市民:
「感激です、すっごい感激です!夜寝られないかもしれないです」

 名古屋駅前では号外も配られました。

街の人:
「もうやったね!この若さで。息子にしたい。七冠、八冠といこう。寿司じゃないけどね」

 六冠達成は羽生善治九段に続く2人目で、かつ最年少。17歳11カ月で初めてタイトルを獲得してから、わずか2年半という驚異的なスピードです。

Q.タイトル初挑戦を新幹線の名古屋駅とすると、東京を終点として六冠達成はどの付近?

藤井六冠:
「内容的には本当に大変なところが多いので、あまり近づいている感覚はそれほどないのかなと思います。なのでどのぐらい…まあ静岡くらいということでお願いします」

 一夜明けた20日、瀬戸市役所には懸垂幕が掲げられました。瀬戸市は街を挙げてのお祝いムードです。

(リポート)
「いつもお祝いメニューを考案しているこちらの喫茶店。今回はどんなメニューなんでしょうか」

「喫茶スマイル」では、コーヒーカップを6個積み上げた「スマイル六カップ盛り」の提供を開始しました。カップの中は、瀬戸やきそば、味噌カツ、フルーツ、チョコレート、大福、コーヒーが入っています。

 六冠になった3月19日にちなんで値段は3190円。早速、注文するお客さんが…。

客:
「今回のメニューもびっくりですね」

別の客:
「今度七冠はどうなるんでしょうね」

喫茶スマイルの鈴木さん:
「もう考えました。スマイルセブン号を作ります」

 詳しくは七冠になってからのお楽しみということです。

藤井六冠:
「瀬戸市の方にいつも応援いただいて本当に励みになっています。六冠は非常に光栄なことだと思うので、その立場に見合う将棋が指せるよう、これから努めていければなと思います」

 次のタイトル戦は4月5日から始まる名人戦。渡辺明名人と再び激突し「七冠目」を狙います。