「信州ポーク“勝カレー”」食べ偉業なるか…藤井六冠が七冠達成等に挑む名人戦第5局 工夫凝らした駒組み続く
将棋の藤井聡太六冠の「七冠」と「最年少名人」がかかる、名人戦第5局が始まりました。
長野で始まった名人戦第5局。藤井聡太六冠は渡辺明名人にここまで3勝1敗。藤井六冠が勝てば、名人の最年少記録と七冠達成となる快挙です。
先手はカド番となった渡辺明名人。ゆっくり考えを巡らせてから、角の通り道となる歩を前に進めました。
舞台は長野・高山村の「藤井荘」。藤井六冠は30日に会場入りしましたが、その車のナンバーは七冠を意識したのか「7777」。前夜祭にも、歴史的瞬間に立ち会おうと多くのファンが詰めかけました。
そこで挨拶した藤井六冠は…。
藤井六冠:
「数年前に家族旅行でこちらに来たことがありまして、その時は8月で自宅を出たら本当にすごく暑かったんですけど、緑が鮮やかで本当に素晴らしい所だと感じたのを覚えています。より良い将棋にできるように、一手一手考えて全力を尽くして指したいと思っています」
渡辺名人:
「目の前の一局をやっていくしかないのかなと思いますので、持てるものを出し切って、2日間注目していただければと思います」
対局は第3局と同じで角換わりの出だしでしたが、藤井六冠がこれを避ける展開に。その後、工夫を凝らした駒組みが続いて昼食休憩となりました。
藤井六冠が注文したのは、縁起のよさそうな「信州ポーク勝カレー」でした。渡辺名人は海のない長野県で「握りずし」を多めに注文。藤井荘では30日に注文を聞いてから魚を取り寄せたということです。
趣向を凝らしたおもてなしを受け、上手く指せるのはどちらなのか。6月1日夜に決着する見込みです。
※画像は日本将棋連盟提供
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