トヨタ自動車は14日に株主総会を開き、4月に就任した佐藤恒治社長や豊田章男会長ら10人が取締役に選任され、新たな経営体制が正式に発足しました。

 取締役の選任を巡っては、一部の機関投資家が「独立した社外取締役の人数が不十分」として事前に「反対」を表明していましたが、トヨタ側は独立社外取締役4人を含む10人の選任を提案し、可決しました。

 また欧州の機関投資家が、気候変動関連の情報開示が不十分なため報告書を毎年度作ることを定款に盛り込むよう求め、18年ぶりに株主提案を出しましたが、否決されました。

 佐藤社長は株主からトヨタの未来について問われると、「モビリティカンパニーを目指し、車の本質的な価値を生み出しながら未来の車になるようチャレンジしていく」と語りました。

【動画で見る】18年ぶりの株主提案は否決…トヨタの新経営体制が正式に発足 佐藤社長「モビリティカンパニーを目指す」