岐阜県岐阜市の陸上自衛隊・日野基本射撃場で14日、隊員が自動小銃を発射し、撃たれた隊員3人のうち2人が死亡、1人が大ケガをしました。同様の事件が、およそ40年前に山口県の陸上自衛隊の射撃場でも起きていました。

 1984年、陸上自衛隊山口駐屯地・射撃場で、訓練中の自衛官の小銃発射事件がありました。

 2等陸士(当時21歳)がふり向きざまに64式小銃を同僚の自衛官に向け3発発射。4人が重軽傷を負い、うち1人が翌日に死亡しました。

 当時、2等陸士は小銃と実弾を持ったまま自衛隊車両で逃走。山口県警がおよそ5時間後に2キロ離れた山林で逮捕し、殺人などの疑いで送検されました。

 その後の鑑定で「犯行当時重度のうつ病だった」と精神鑑定を受けて、不起訴処分となっています。

 当時2等陸士は、警察の調べに対し「同僚に悪口を言われ快く思っていなかった。どうにでもなれと思った」と話しています。

「自分を自殺に追い込んでいるという病的恐怖にあった」心身喪失の状態にあったと診断されました。

※画像はテレビ西日本提供

【動画で見る】約40年前にも発生…陸自駐屯地の射撃場で訓練中の自衛官が小銃発射し4人死傷 当時は精神鑑定経て不起訴に