勝負めしで藤井七冠は“両取り”…勝てば4連覇に王手の『棋聖戦』第2局 挑戦者の佐々木七段は淡路島牛丼
将棋の藤井聡太七冠が4連覇を目指す棋聖戦の第2局が、兵庫県の淡路島で行われています。勝負めしには地元の特産品を盛り込んだメニューが用意されました。
23日朝、淡路島で始まった棋聖戦五番勝負の第2局。藤井七冠はベトナムで行われた第1局で勝利していて、第2局も勝てば4連覇に王手がかかります。
先手は挑戦者の佐々木大地七段でした。得意戦法の相掛かりで反撃を狙います。
<解説>
「こういう時に結構悩むんですよね。相手は完全に研究していると分かる持ち時間の使い方をしているので」
午前は佐々木七段の事前研究に対して、藤井七冠が時間を使って慎重に対応する場面もありました。
対局する2人が淡路島に入ったのは22日。前夜祭には多くのファンが集まりました。
藤井七冠:
「私自身はこちらで対局をさせていただくのは3回目になります。特産のタマネギをはじめ本当に食材が豊富で、そちらも毎年すごく楽しみにしています」
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対局の舞台は「ホテルニューアワジ」で、阪神・淡路大震災からの復興をと地元が誘致し、1996年から開催されています。
藤井七冠は3回目の淡路島ですが、かつて勝負めしについて「長考」したことがあります。
藤井七冠(2021年7月):
「ニューアワジさんは『何でも好きなものをおっしゃってください』と言われて。なので普段以上に長考にはなったんですけど。(Q.長考の末、お寿司だと?)はい。(Q.藤井棋聖の一番好きなものはお寿司?)そこが難しいので長考になったというところはあるんですけど」
好きなものを食べてもらいたいという思いで、メニュー表がなかったホテルニューアワジ。しかし、藤井七冠の「食事のことに時間をかけたくない」という意向を受け、2022年からメニュー表が作られたといいます。
今回用意された5種類の中から藤井七冠が選んだのは、淡路牛が入ったステーキ丼とブイヤベース風の淡路島ぬーどる。それぞれハーフサイズにして「両取り」を実現しました。
佐々木七段は特産物のタマネギものった淡路島牛丼でした。
食事を終えた両者は、対局再開の5分前には盤の前に座り、どちらも緊迫した様子。
現在、激しい局面となっていますが形勢はほぼ互角で、夜までに終局する見込みです。