7月7日と8日に愛知県豊田市で行われた「王位戦」第1局では藤井聡太七冠が勝利し、好スタートを切りました。勝負めしを提供したホテルには、藤井七冠から粋な計らいもありました。

 7月7日と8日に、豊田市能楽堂で行われた王位戦七番勝負の第1局。先手の藤井聡太七冠に対し、挑戦者で後手の佐々木大地七段が途中、有利に進める場面もありましたが、終盤で逆転。97手で勝利しました。

藤井聡太七冠:
「本局は少し序盤で失敗してしまったかなと思うので、そこを修正して良い内容にできるように頑張りたいと思います」

 地元対局で勝利し、シリーズ好スタートを切った藤井七冠。この逆転劇を支えたのは勝負めしでした。提供したのは、ホテルトヨタキャッスルです。

【動画で見る】藤井七冠から“粋な計らい”が…王位戦第1局で勝負めしを提供したホテル「忘れ物チェックしたらお部屋に…」

 藤井七冠が1日目に注文した「オムハッシュドビーフ」。飛騨牛を「煮る」と「焼く」の2種類の調理法で濃厚さを出したハッシュドビーフに、とろとろの卵がマッチした一品です。

 ルーと卵が濃厚で、後から肉汁のうまみが口の中で溢れ出します。

 また、今回特別に豊田産の新玉葱を使った冷製スープも提供されました。

 2日目に食べたのは夏限定メニューの海鮮五目冷麺です。藤井七冠が食べたオムハッシュドビーフと冷麺は、このホテルで一般客も食べることができます。

 話題になったおやつもこのホテルで作られました。

 佐々木七段が1日目の午後に注文した「豊田市猿投産桃のパフェ」は、豊田産の桃が丸ごと乗って迫力満点です。大きな桃の下には桃のゼリーやアイスが入っています。

ホテルトヨタキャッスルの担当者:
「過去の勝負めしもいろいろ参考にさせていただきながら、ホテルの味とあわせて考えました。下がってきた料理を見て完食いただいたということで、本当に安心しました」

 対局の緊張を和らげたホテルの料理。藤井七冠からは粋な計らいがあったといいます。

ホテルトヨタキャッスルの担当者:
「こちら(直筆の色紙)をいただきまして。手渡しではないんですけれども、チェックアウトの後に忘れ物がないかなどチェックさせていただいた際に、お部屋に置いていただいていたと。本当にびっくりしましたし、とても嬉しく思いました」

 直筆の色紙を部屋に置いておくスターの振る舞い。今後はお客さんも見られるようにロビーに展示する予定だということです。