駅で倒れた男性の命を救った女子大学生2人に、消防署から感謝状が贈られました。2人は、救命救急の実習の帰り道でした。

 名古屋市中消防署で感謝状を受け取った、愛知淑徳大学の1年生・伊藤詩実さん(19)と杉本萌恵さん(18)。

 2人は6月19日、JR金山駅の改札口で意識を失って倒れた大森亮さん(47)に駆け寄り、交代で気道の確保や心臓マッサージなどを行い、救急隊が到着するまで救命措置を続けました。

 2人は大学で救急救命について学んでいて、この日はちょうど実習を終えた帰りでした。

杉本萌恵さん:
「(はじめは)不安が大きくて、何をしたらいいのか分からなかったんですけど、習ったことが頭の中に出てきて。助かってほしいという気持ちで、その一心だけで2人で救命にあたった」

伊藤詩実さん:
「今日お会いできたことが本当に嬉しくて。1人でも多くの人を助けられる救命士になって活躍したい」

 命をとりとめ、8月からは仕事にも復帰した大森さんも出席し、「2人はまさに命の恩人」と話していました。

【動画で見る】救命救急の実習帰りに遭遇…駅で心肺停止となった男性の気道確保し心臓マッサージ 男性救った大学生に感謝状