ガソリン価格の高騰が続いています。レギュラーガソリン1リットルあたりの小売価格は、およそ15年ぶりに全国平均で180円台を突破し、価格を抑えてきた店も「限界」と悲鳴を上げています。

 11日、名古屋市内のガソリンスタンドを回ってみると、レギュラーガソリンで1リットルあたり170円台後半から180円ほどのところが目立ちました。

 全国平均で、7月は1リットル172.5円だったレギュラーガソリンが、8月は180.3円とたった1カ月で8円も値上がり。

 お盆シーズン直撃のガソリン高騰。高速道路のサービスエリアにあるスタンドを覗いてみると…。

(リポート)
「サービスエリアのガソリンスタンドなんですが、レギュラーが196円、ハイオクは200円台を超えています」

 レギュラーが196円、そしてハイオクが207円。ちなみにサービスエリアから5分ほど車を走らせた一般道のガソリンスタンドでは175円と、20円も差がありました。

 給油は出かける前にという人も…。

金沢へ帰省する人:
「10年ぐらい前もディーゼル車に乗っていたんですけど、その時は100円しなかったくらいだったので、それに比べるとだいぶ高くなりましたね」

 名古屋市中区のガソリンスタンド。レギュラーガソリンが1リットル169円と少しお得で、ひっきりなしに車がやってきていました。

男性:
「昔から通っているんですけど。安い値段だから来てますね」

別の男性:
「ここが名古屋で一番安いんやない?ここで入れにゃかんよ。他のところは入れれんよ、高くて」

 他店より安く提供しているこのスタンドでも、ここ1カ月で7円の値上げ。企業努力によりなんとか上げ幅を押さえていますが、もう限界だといいます。

タカラ石油の平野所長:
「(価格が)これだけ高いと、台数そのものは変わらないんですけど、1回に入れる数量が減る。(今後)お客さんが本当に来てくれるかどうか心配になりますね。限界まできましたね」

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