30年越しの受賞なるか…ノーベル物理学賞候補の名城大・飯島終身教授 夢の新素材カーボンナノチューブ発見
10月3日は「ノーベル物理学賞」が発表されます。名古屋の名城大学終身教授の飯島澄男(いいじま・すみお)さんは、世界で初めて「カーボンナノチューブ」を発見し、長年受賞が期待されています。
名城大学の飯島澄男終身教授(84)は、埼玉県出身で東北大学大学院を出た後、1991年、NECの研究所に勤めていた時に、直径10億分の1mの筒状の物質「カーボンナノチューブ」を発見しました。
密度がアルミの半分程と軽いにもかかわらず、強度は鋼の約20倍。電気や熱をよく通す夢の新素材です。最近は量産化も進みつつあり、半導体や電池など様々な分野での活用が期待されています。
飯島教授(2023年8月):
「電子顕微鏡で色々調べてきた経験・体験がありました。カーボンナノチューブという面白い材料に出くわしたのは、色々そういう準備をしてチャンスに巡り合った」
飯島教授の特技はフルートです。2022年11月の大学祭では、学生たちと一緒にステージで披露もしました。
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飯島教授(2022年11月):
「フルートは学生時代からオケに入ってやっていたんです。息抜きにいい」
飯島さんは今でも毎日、大学に出勤する現役研究者です。どんな気持ちで発表を待つのでしょうか。
飯島教授(2023年8月):
「30年間この機会がありますので『あぁそうですか』という感じですね。私が決めるわけじゃないので」