藤井聡太竜王・名人(21)は、10月11日に京都市で開かれた王座戦第4局で永瀬拓矢王座(31)に勝利し、王座のタイトルを獲得しました。これで将棋界のタイトル全てを獲得し、前人未到の八冠達成となりました。

 タイトル独占は、1996年に当時7つだったタイトルを全て制覇した羽生善治九段が最後で、27年ぶりの快挙となります。

 8つのタイトルを獲得するのは史上初です。

 藤井竜王・名人の地元・愛知県瀬戸市では、中心部の商店街に多くのファンが集まり、記念のくす玉を割って八冠誕生を祝いました。

 羽生善治九段と、藤井竜王・名人の師匠・杉本昌隆八段がコメントを寄せました。

羽生善治九段:
「八冠達成、誠におめでとうございます。継続した努力、卓越したセンス、モチーベーション、体力、時の運、すべてが合致した前人未到の金字塔だと思います。今後も将棋の更なる高みを目指して前進を続けられる事を期待します」

杉本昌隆八段:
「王座獲得、そして史上初となる八冠達成、本当におめでとう。どんなに険しい道でも臆せず挑戦し、考え抜いた末に最後は必ず正解にたどり着く。それは、私たちが持っている『人間力』を大事にして、その能力を十全に発揮したからでしょう。全冠制覇も藤井八冠にとってはゴールではありません。これからも自分の信じる道を突き進んでください。期待しています」

※画像は日本将棋連盟提供

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