3人が死傷する発砲事件が起きた岐阜市の射撃場で6日、訓練再開の際に報道陣に向けて中指を立てるなどした自衛隊員が、一連の行為を認めていることが分かりました。

 岐阜市の陸上自衛隊・日野基本射撃場では6日朝、事件後初めて訓練が再開しましたが、射撃場に入る車両に乗った隊員の1人が、報道陣に向けて中指を立てる行為をしました。

 さらにこの隊員は、訓練を終えて敷地から出る際にカメラに向けてピースサインをしていました。

 この隊員は陸上自衛隊守山駐屯地に所属していて、その後の陸上自衛隊への取材で、隊員が一連の行為を認め「冗談半分、軽い気持ちでやった」と説明していることが分かりました。

 この行為を受け、日野基本射撃場で7日予定されていた訓練は中止されました。

 木原防衛大臣は7日の会見で、「大切な仲間を失った自衛官候補生の発砲事件が6月14日にあったわけですが、不適切な行為を行った隊員がいたということ、そういう事実は大変遺憾に感じております」と話しました。

 訓練の再開について、陸上自衛隊は「隊員の指導を徹底した後に、再度実施したいと考えている」としています。