JR東海社長「大きな前進」リニアの静岡着工に向けダム取水量減で東電側と基本合意 県が大井川の水流出を懸念
JR東海は21日、リニア中央新幹線のトンネル工事で、静岡県の外に流れ出る大井川の水を確保する対策案について、ダムを管理する東京電力側と基本合意したと明らかにしました。
リニアのトンネル工事で、静岡県は大井川の水が山梨県側に流れ出ることに懸念を示し、当初予定していた2027年の開業に向けたスケジュールに遅れが出ています。
JR東海は21日、工事による流出の分、大井川上流にある田代ダムの取水量を減らして相殺する対策について、ダムを管理する東京電力側と基本合意したと明らかにしました。
静岡県の川勝知事も、11月にこの対策案を容認する考えを示していて、JR東海の丹羽俊介社長は「大きな前進と考えている」と話しました。
JR東海は今後、大井川流域の市と町と静岡県の専門部会に具体的な内容を説明するとしています。