名古屋市教育委員会が、複数の教員団体から毎年校長の推薦名簿などとともに金品を受け取っていた問題で13日、盛山文部科学大臣が「事実であれば不適切」と強い懸念を示しました。

 この問題は、教員の人事を担当する名古屋市教育委員会の教職員課が、少なくとも40以上の教員団体から、校長などの推薦名簿とともに現金や商品券を毎年受け取っていたもので、2023年度だけでもその総額は200万円以上にのぼっています。

 13日朝の閣議後会見で、この問題について問われた盛山文部科学大臣は強い懸念を示した上で、市に対して指導を行ったことを明らかにしました。

盛山文科相:
「事実であれば、これは不適切と言わざるを得ません。公教育に対する信頼を損なうことになりかねないものであると、大変強く懸念をしております。名古屋市教育委員会に対しまして、事実関係をよく調査して適切に対応するように指導を行ったところであります」

 名古屋市教委は金品の受け取りについて「人事作業の激励や陣中見舞いの意味合いで受け取っていた」などと説明していて、20年以上に渡り行われていたとみられています。

 市は外部のメンバーを含む調査委員会を立ち上げ、2023年度中にも中間報告をまとめるとしています。

【動画で見る】盛山文科相「名古屋市教委に対し適切に対応するよう指導」複数の教員団体からの金品受領問題で強い懸念示す