岐阜県岐阜市の餃子専門店「岐州」は、多くの市民が「人気店」「行列ができる店」と紹介してくれるものの、あまりの行列で「食べたことはない」と口を揃える幻の餃子だ。

 岐阜県の県庁所在地、岐阜市は、「ツバメヤ柳瀬本店」のとろけるような食感のわらび餅や…。

 市民のソウルフードともいわれる「丸デブ総本店」の中華そばなど、テッパングルメの宝庫だ。

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 しかし、長蛇の列で地元の人でもなかなか食べられないというのが、岐阜市住田町の「岐州(ぎしゅう)」の餃子だ。

男性:
「毎日並んどる、ずらーっと。最低でも10人は並ぶね。餃子なんだけど、いっぺん行ってみたいと思うけど、並んどるもんで行けへんのだって」

女性:
「ちょっと小ぶりの餃子なんですけど、皮がモチモチでおいしい。餃子がウリの店なんですけど…、行ったことはないです」

一緒にいた男性:
「行列は見たことはあります。餃子は見たことないっス」

別の男性:
「飲み屋街にポツンとあるんですけど、『岐州』という餃子屋専門店が、県外からでも来るほど有名です。すごく並ぶので、売り切れちゃうんですよ、すぐに。だから、僕も食べたことないんですよ。夕方5時からの営業なんですけど、ひと並びしたらそれで売り切れ。地元の人はなかなか食べに行けない」

 地元の人が人気の店と紹介しながらも、実は食べたことがないという「幻の餃子」だ。午後5時の開店に2時から並ぶ人もいるといい、最も早くから並んだ最高記録は12時15分。今回は、営業時間前に時間を頂いた。

 店では皮からすべてが手作りで、岐阜県のブランド豚肉「美濃けんとん」をベースにした餡に…。

 2種類の特製スープを練りこんだ、肉汁があふれだす餃子だ。

岐州の小木曽宏充さん:
「焼き方とかに関しても、自分で考えて。何が違うかと言うと、全部かな。食べてもらえば分かる」

 少し小ぶりで、形からして一般的な餃子と少し違う。

小木曽さん:
「下味がついているので、まずは一つそのままで。一回ガブっとやると、いい画が撮れるかなと」

 言われるままにかぶりくと、じゃわっと肉汁があふれ出し、野菜の甘味もしっかりと閉じ込められている。

小木曽さん:
「どこをかじってもらっても中のジューシーな肉汁が出ちゃう。遊びがないというような」

 開店は午後5時だが、並んでいる人だけで4時に売り切れて閉店してしまうこともあり、地元の人もなかなか食べられない餃子だ。

2023年9月12日放送