名古屋市教育委員会が教員の団体から現金などを受け取っていた問題で、中学校の元校長が、現金のやり取りについて証言しました。元校長は区内の校長の集まり=校長会の会長でした。

 元校長によりますと、毎年夏に現金1万円を「暑中見舞い」として教職員課の職員に渡し、年末ごろの別の機会に次の校長、教頭などの推薦のリストを提出していたということです。

 この慣習は前任者から引き継がれたもので、人事への影響を期待したものではないと説明しています。

 市教委のこれまでの調査で、校長会や同窓会など教師たちの団体が「教職員課」に送った現金や商品券は、2024年度だけで200万円以上に上ることがわかっています。

 このうち年に数十万円、2018年以降であわせて200万円以上が、市教委のナンバー3の「学校づくり推進監」個人に渡っていたことも判明しています。

【動画で見る】200万円超の金品受け取る…名古屋市教委の“No.3”を直撃「会合等の飲食代に使った 人事への影響ない」

 この幹部は私たちの取材に「会合などの飲食代に使い、プライベートへの流用はない」「人事への影響は絶対にない」とし、市の調査に協力していると話しています。