トヨタ自動車は、豊田自動織機のエンジン試験の不正を受け生産を停止していた工場について4日、約1カ月ぶりに全面的に稼働を再開しました。

 国土交通省は2024年1月29日、豊田自動織機に対して不正が発覚した自動車用ディーゼルエンジン3機種の出荷停止を指示していましたが、2月27日、エンジンの基準適合を確認したとして指示を解除しました。

 これを受け、トヨタ自動車は4日朝から、岐阜県各務原市の岐阜車体工業と三重県のトヨタ車体いなべ工場の計2工場2ラインで稼働を再開しました。

 今回の問題でトヨタはグループ全体で最大4工場6ラインを停止していて、全面再開は約1カ月ぶりです。

従業員:
「いつ回るか分からない状態だったので、会社側も大変だったと思うんですけど、その分仕事が入ってくると思うので、頑張りたいと思います」

別の従業員:
「最近は色んなことで生産が止まっているというのがあるので、ちょっと不安は不安ですけど、通常通り回るならこれから普通に頑張っていきたいと思います」

 トヨタ自動車は「安全と品質が最優先で徹底されるよう、今一度見直しを図っていく」とコメントしています。

【動画で見る】豊田自動織機の不正で…トヨタが生産停止した工場 約1カ月ぶりに全面再開 グループ最大4工場6ライン