岐阜県の各務原市教育委員会は、食物アレルギーのある生徒に、誤って小麦などが含まれる油を使用した唐揚げを提供したとして、61歳の女性調理員を懲戒処分としました。

 各務原市教育委員会によりますと、市内の中学校に勤務する女性調理員は(61)は、2月8日に鶏の唐揚げを調理する際に、前日にシナモンパンを揚げた油約1リットルを注ぎ足して使用しました。

 注ぎ足した油には小麦や牛乳などの成分が含まれていて、食物アレルギーのある生徒2人に健康被害などは無かったということです。

 別の調理員がシナモンパンに使用した油が減っていることに気付き、女性に確認したところ「そばにあった油を入れてしまった」と説明していて、油の注ぎ足しが発覚しました。

 聞き取りに対して女性調理員は「大変なことをしてしまった」と話していて、市は女性に対して11日付けで戒告処分としました。

 各務原市教育委員会の加藤壽志教育長は「調理業務の指導を徹底し安心・安全な給食の提供に努める」とコメントしています。

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