名古屋市昭和区の地下鉄八事駅の構内にあるエスカレーターに16日、“盗撮を防ぐ効果がある”という「鏡」が設置されました。設置には、行動科学に基づいた「ナッジ理論」が生かされていました。

 16日、地下鉄・八事駅のエスカレーターの壁に設置された鏡。盗撮を防ぐために警察が設置したもので、利用者が後ろを警戒することもできますが、実は盗撮の犯行を『未然に防ぐ』効果があるといいます。

愛知県警昭和署の担当者:
「ナッジ理論は人間の行動科学に基づいておりまして」

「ナッジ」とは英語で「ひじで小突く」という意味で、法律などで人を動かすのではなく、小さなきっかけで無意識により良い行動を促す理論です。

 利用者の注意を高めるほか、盗撮の犯行を思いとどまらせる効果が期待できるといいます。

駅を利用する学生:
「スカートを履きたい子とかも、こういうミラーがあると安心なのかなと思います」

駅を利用する別の学生:
「あったほうが撮られてることを自覚できるので、便利だと思います」

 愛知県警昭和署は、八事駅での実証実験を重ねた上で、他の駅への設置も検討するということです。

【動画で見る】犯行を思いとどまらせる効果も期待…盗撮防止で駅のエスカレーターに『鏡』行動科学の“ナッジ理論”を応用