土壁撤去し坂も緩やかに…馬の殺処分に批判の『上げ馬神事』改善策を講じて開催「迫力は10分の1」との声も
三重県桑名市にある多度大社で5月4日、「上げ馬神事」が行われました。2024年は、馬が駆け上がっていた坂が緩やかになり、2mの土壁も撤去される新たな形となっています。
多度大社で行われた上げ馬神事では、23年に馬が高さ2mの土壁を駆け上がる際に骨折して殺処分になったことへ批判が相次いだため、壁をなくして坂を緩やかにするなどの改善策がとられました。
24年は参加する馬が減り、前年の半数の6頭となりましたが、壁のなくなった坂を無事に駆け上がり、観客から拍手や歓声があがりました。
観客:
「昔からの迫力はありますよね。ケガなく無事に終えるのがいい」
「馬たちも生き生きとして参加していると思う非常にいいこと。迫力は10分の1」
神事の間には「馬の利用を廃止せよ」などのプラカードを掲げた団体と観客が言い争いになり、警察が事態の収拾にあたりました。
『上げ馬神事の動物利用廃止を求める活動・PETAアジア』サポーター:
「言い続けていかないといけない。また忘れてしまうかもしれない」
多度大社御厨総代会 伊藤善千代会長:
「少しずつ変わっていくと思います。若い人たちの動きも違いますし。新しい方向を見つけていくのかなと思います」
上げ馬神事は、5月5日も行われます。
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