今秋ドラフト候補・青山学院大学の佐々木泰主将
<全日本大学野球選手権>準決勝第1試合・明治神宮野球場
前回大会王者の青山学院大学(東都)が10-2(8回コールド)で天理大学(阪神)に勝利し、2年連続決勝進出を決めた。
連覇を狙う青学大の佐々木泰主将(4年・県岐阜商)は、5番・三塁手で出場。今秋のドラフト候補だ。
初回に二死一・二塁のチャンスで、天理大の右腕・長尾渉佑投手(岡山商大付)の投じた124キロの低めのスライダーをすくい上げ、左越え3ラン。今大会二本目となる主将の一発で先制点をもたらした。
「先制点という部分では、自分的にもすごくほしいと思ってたので、いい形でまわしてもらったので、打てることが出来て良かったと思います」
さらに3回には、二死二塁のチャンスで迎えた第2打席。141キロのインコースのストレートを捉え、左前タイムリー。4-0とリードを広げた。
その後2点を追加し、迎えた4回の第3打席。二死満塁のチャンスで、135キロのアウトコースのストレートをはじき返し、中前2点タイムリー。
8回の第5打席では127キロのスライダーを捉え二塁打とするなど、この試合4安打6打点の1本塁打の大活躍で、チームを勝利に導いた。
「勝ちたいという気持ちが誰よりも強いというのが、自分でも自信があると思っているので、いい結果に繋がったと思います」と振り返った。
そんな佐々木主将は、高校三年時に新型コロナウイルスの影響で、夏の全国選手権大会中止を経験。高校通算41本塁打で「プロ野球選手になりたい」という夢がありながらも、アピール出来る場が激減した。
その影響もあり、地元の岐阜県を離れ、青学大に進学し「戦国東都」と呼ばれるレベルの高い大学野球の舞台で、鍛錬することを決意してからもうすぐ4年が経つ。チームメイトと全力で野球をやる事が出来る今、大会連覇への思いは人一倍強い。
「全国大会にかける思いはもちろん強いですし、前年度優勝校という部分でも『連覇』が頭をよぎる時もあるんですけど、プレッシャーに負けずに、勝ちきる強さをずっと求めてやってきたので、しっかり明日出し切りたいと思います」