今秋ドラフト候補!愛知県出身の早大・吉納翼選手が大活躍

<全日本大学野球選手権>準決勝・第2試合・明治神宮野球場

 早稲田大学(東京六)が東日本国際大学(南東北)に4-3(延長10回)で勝利し、同大会で優勝した2015年以来9年ぶりに決勝進出を決めた。

 今秋ドラフト候補の愛知県出身、早大・吉納(よしのう)翼外野手(4年・東邦)が3番・右翼手で出場。

 2点を追う6回。二死一・二塁のチャンスで、143キロのストレートを捉えた。打った瞬間、打球の行方を確信し、右越え3ランで逆転した。

「1点ずつという気持ちだけで打席にたったので、ホームランを狙ってとかは全くなくて、とりあえず1点。4番にいいバッター(印出太一選手)がいるので、どんどん1点ずつ、早稲田らしい野球をやっていこうかなと心がけました」

 しかしその後同点に追いつかれ、試合は延長戦へ。(規定により、無死一・二塁からのタイブレーク方式)

 延長10回一死満塁のチャンスで打席がまわると、左犠飛で勝ち越しに成功し、1安打4打点1本塁打と、この試合の全打点を記録。そのままリードを守りきり、延長戦を制した。

 吉納選手は、東京六大学の春のリーグ戦・早慶戦で1試合2本塁打放つなど、プロ注目のスラッガーだ。

 早大では副将を務めており、同じく愛知県出身の主将・印出太一選手(4年・中京大中京)と共に「チームの顔」として活躍をみせる。

 東邦高校時代には、2年の春にセンバツ優勝を経験。今大会と同じく、準決勝で3ランを放っている。

「これまでの野球人生、緊迫した場面で3ランを打ってきてるイメージがあるので、“3ラン男”なんじゃないかなと思います」と笑顔をみせた。

 高校の全国制覇を再現できるか。明日の決勝戦では、前年度優勝校・青山学院大学と対戦する。

「(青学大は)最強軍団だと思います。だからこそやりがいはあると思います。僕の目標は日本一になって、小宮山監督を胴上げするという目標は変わらないので、それを出来るチャンスが明日巡ってきたので、必ず達成して、早稲田を応援してくださるファンのみなさまとしっかり喜びを分かち合えるように頑張りたいと思います」