豚肉の価格が半年で1.7倍以上に上昇し、高騰が続いています。背景には、歴史的な円安も影響していました。

 国産豚肉の卸売価格は、2024年1月からで1.7倍以上に上昇しています。

 輸入豚肉も上昇していて、日本食肉流通センターによると、アメリカ産のボンレスパット(肩肉)の価格も、1年前から2割ほど上がっています。

 輸入豚肉については、ウクライナ情勢で世界的に穀物相場が上昇し、飼料代が高騰した影響で価格が上がっていたことに加え、円安と燃料費用の高騰でさらに打撃をうけた形です。

【動画で見る】国産の卸売価格は半年で1.7倍以上…値上がりする『豚肉』穀物相場の上昇に加え円安と燃料費高騰が追い打ちに

 国産豚肉も飼料をほぼ輸入に頼っているため、飼料価格が高騰した事に加え、これまで比較的安かった輸入豚肉の高騰で、国産豚肉の消費が増えて需要が増え、価格が高騰しているということです。

 さらに、豚は暑さが苦手なため、夏の時期は比較的出荷量が落ちることも価格の高騰につながっているといいます。