名古屋大学の元准教授が架空の論文を研究計画書に記載し、科学研究費など計470万円余りを不正に受給していたことが分かりました。

 東海国立大学機構によりますと、名古屋大学大学院の医学系研究科に所属していた武井佳史元准教授は2017年度までの3年間、国から支給された科学研究費など計472万円を不正に受給していたということです。

 武井元准教授は、架空の論文を記載するなどした虚偽の研究計画書を提出していて、その後に勤務した愛知学院大学でも同様の手口で3780万円余りの研究費を不正受給していました。

 武井元准教授は大学側の聞き取りに対し「不正ではなく記載ミスだった」と説明していますが、東海国立大学機構では全額の返還を請求する方針です。

【動画で見る】800万円横領し会社は解雇に…妻とも別居 ギャンブル依存症経験者の後悔 治療する医師「回復可能な病気」