サッカーの女子日本代表「なでしこジャパン」は、1次ラウンド第2戦でブラジルに逆転勝利しました。名古屋市緑区出身の谷川萌々子選手が、後半アディショナルタイムに劇的ゴールを決める大活躍を見せました。

 新星・谷川萌々子選手は名古屋市出身の19歳です。小学生の頃、名古屋グランパスの育成チームに所属し、現在はスウェーデンのクラブでプレーしていますが、谷川選手の始まりは名古屋市緑区にある徳重幼稚園のサッカー教室でした。

 谷川選手を年中から小学5年生まで指導した松葉コーチは、幼少期に魅せたキックの才能に驚いたといいます。

東海スポーツの松葉義夫コーチ:
「蹴りすぎるんで、この向きでやっていると園側に向かった場合は(ボールが園庭を)超えちゃうので、『おい!』ってなりますよね。技術と賢さは抜群によかったと思うので。ボールを扱う技術は本当に彼女の持ち味だと思うし、彼女の武器が出せるような試合を作ってもらえたらなと」

 母・清加さんもオリンピック開幕前、娘の活躍に期待を寄せていました。

母・清加さん:
「(小学生の頃)オリンピックに出て世界一になってパパとママにメダルをかけてあげたいって。まだ、なでしこに入りたてなので、試合にフル出場とかはできないかもしれないけど、出たらきっと何かはやってくれると思うので」

 谷川選手は、初戦に続いてブラジル戦でもベンチスタートとなりましたが、後半35分に途中出場します。そしてアディショナルタイムに、相手のゴールキーパーの頭上を越える鮮やかなミドルシュートで、チームを勝利に導きました。

谷川選手:
「自分の強みはキックなので、チャンスがあれば振ろうと最初から思っていたので、ちゃんと思い切って蹴れてよかったなと思います。本当に嬉しかったですし、小さいころから目標としていた場所で点を決めることができたのも、1番近くで支えてくれた家族のおかげなので、今日も見に来てくれてその前で点を決めることができたのが嬉しく思います」

 なでしこジャパンは、決勝トーナメント進出をかけて8月1日、ナイジェリアと対戦します。

※画像は谷川選手のInstagramより

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