パリオリンピック・フェンシング男子エペの加納虹輝選手(26)が、フェンシングの個人戦としては日本人初となる金メダルを獲得しました。地元の愛知県あま市でも、歓喜の声が上がっています。

 愛知県あま市出身の加納虹輝選手は、地元のフランスの英雄、ヤニック・ボレル選手を相手に、完全アウェーの雰囲気の中で試合を戦いました。世界屈指のスピードを生かしポイントを重ね、見事、金メダルを獲得しました。

 加納選手の地元・あま市役所では、29日早朝から市長や職員が集まり、加納選手の快挙を見届けました。

村上浩司あま市長:
「あま市に勇気と感動をいただいたなと」

 市役所の一角には、加納選手がこれまでに獲得したメダルの展示や市民や職員からの応援メッセージも飾っていて、優勝を受けて29日、快挙を称える懸垂幕が掲げられました。

あま市民:
「嬉しくてうるうるしました。こんな方が身近にいらっしゃると思うと、すごく誇りに思います」

 母校・美和(みわ)中学校の生徒たちは、国旗に加納選手へのメッセージを書いて、パリに届けたといいます。

美和中学校の生徒会長:
「先輩がこうやって世界で戦っているというのは本当に素晴らしいことだなと思います。受験生なので加納選手みたいに果敢に攻めて、勉強も頑張ろうと思いました」

 加納選手は、日本フェンシング界の歴史に新たな1ページを刻みました。

加納選手:
「いまだに正直信じられない気持ちでいますね。8月2日に団体戦があるので、チーム一丸となって東京に続き、パリでも金メダルを獲得したいと思います」

※画像はあま市提供

【動画で見る】五輪フェンシング個人で日本人初の金…加納虹輝の快挙に地元も歓喜 母校の生徒「果敢に攻めて勉強頑張る」