「メダルに届いてよかった」…パリパラ車いす陸上400mで61歳伊藤智也選手が銅 5度目のパラ出場で6つ目のメダル
パリパラリンピックの車いす陸上競技で8月31日未明、三重県鈴鹿市出身の伊藤智也選手が400メートル(T52)の決勝に出場し、銅メダルを獲得しました。
伊藤選手は日本代表最年長の61歳で、30日夕方に行われた400メートルの予選を通過し、31日未明に行われた決勝に出場しました。
第7レーンから好スタートを切り、世界記録保持者でベルギーのマキシム・キャラバン選手(23)、日本の佐藤友祈選手(34)に続いてゴール。銅メダルを獲得しました。
伊藤選手は2012年のロンドン大会以来の12年ぶりのメダル獲得となり、レース終了後、「とりあえずメダルに届いてよかった。いくつになっても色んな人とかかわって生きていってくれたらというメッセージが伝わったら嬉しい」と話しました。
伊藤選手は2004年のアテネ大会で初めてパラリンピックに出場し、2008年の北京大会、2012年のロンドン大会に出場したのち、一度現役を引退しましたが、その後競技に復帰し、東京パラリンピックにも出場しました。今回で5度目のパラリンピック挑戦で、これまでに金メダル2つ、銀メダル3つを獲得していて、6つめのメダル獲得となりました。
伊藤選手は9月6日の早朝に行われる100メートル予選にも出場します。
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