名古屋市中区栄の繁華街のマンションで赤ちゃん2人の遺体が見つかった事件で、死体遺棄の罪に問われた母親の初公判が開かれ、弁護側は時効の成立を主張しました。

 元風俗店従業員・入村恵被告(38)は、2013年から16年ごろにかけ出産した赤ちゃん2人の遺体をビニール袋に入れるなどし、今年5月、中区栄5丁目のマンションで発見されるまで放置した死体遺棄の罪に問われています。

 9月5日の初公判で弁護側は、入村被告が遺体に最後に触れたのが2017年9月で、時効の3年をすでに経過しているとして、裁判の打ち切り=免訴を主張しました。

 検察側は冒頭陳述で「浴室で出産したえい児が死亡しているのに気づいたが、自分が殺したと思い、発覚すれば警察に捕まると考えた」などと動機を指摘しています。

【動画で見る】赤ちゃん2人の遺体が繁華街のマンションで見つかった事件 38歳母親の初公判で弁護側が“時効成立”を主張