2024年7月、リニア中央新幹線の岐阜県多治見市のトンネル工事現場で起きた事故について、当時作業手順に示された対策を怠り、落石などから作業員を守るガードが設置されていなかったことがわかりました。

 2024年7月、多治見市大針町のリニア中央新幹線大針工区のトンネル工事現場で、掘削工事をしていた44歳の男性作業員に掘削面の岩が崩れて当たり、下あご骨折などの重傷となりました。

 事故を受けて16日、岐阜県が安全対策を検証する専門家会合を開き、この中でJR東海は、作業手順に示されていた作業員の頭上に岩などから守るガードを設置せず、現場の監視責任者も注意をしていなかったと明らかにしました。

 岩が崩れた原因については特定できなかったとしています。

 事故を受けて現在も現場ではトンネル工事が中断していて、JR東海はガードの使用の徹底など再発防止策を示しています。

【動画で見る】設置するはずのガード無し…7月に作業員が重傷となったリニアのトンネル工事事故 作業手順にあった安全対策怠る