10月27日投開票の見通しの衆議院選挙に立候補する意向を表明した名古屋市の河村たかし市長は、辞職のタイミングについて10月7日、議会各会派の代表に考えを示しましたが、議会の反対を受け、結局14日に決まりました。

河村たかし名古屋市長:
「11日付をもって名古屋市長の職を辞することをお許しいただきたく存じます」

 次の衆院選で、愛知1区からの出馬を表明している名古屋市の河村市長は7日午前、市議会各会派の代表らを前に、9日に辞職届を提出し、11日に辞職する考えを示しました。しかし議会側からは、辞職のタイミングについて、反対意見が相次ぎました。

名古屋民主市議団の小川俊之団長:
「最高責任者がいない期間をつくってしまうことについては、何も思わないということですか?」

 15日の見通しとなっている衆院選の公示前に市長が辞職するには、議会の同意が必要ですが、定例会の真っ只中に市長自らトップ不在の状況を生み出すことに「無責任だ」という指摘がありました。

 すると市長は…。

河村たかし名古屋市長:
「それじゃあ自動失職の道を選択させていただくと」

 衆院選の立候補による「自動失職」を選ぶと方針転換しましたが、今度は…。

自民党名古屋市議団の藤田和秀団長:
「やりっぱなしじゃないと言うなら、堂々と本会議で審議をとってお辞めになればいいじゃないですか」

 議会側はまたも反発し、結局、市長が先ほど明らかにした最新方針は「14日付けでの辞職」でした。