三重県鳥羽市の答志島沖で10月24日、漁船が転覆した事故で、行方不明となっていた76歳の女性が27日、発見されました。この事故では、これまでに女性の夫ら2人が死亡していました。

 24日、答志島の沖で漁船「ゆたか丸」が転覆しているのが見つかった事故では、いずれも答志島に住む漁業の西川豊博さん(76)と、旅館業の山下定宏さん(76)が遺体で見つかり、山下さんの妻、美智子さん(76)が行方不明となっていて、捜索が続けられてきました。

 鳥羽海上保安部によりますと24日午前8時20分ごろ、漁船が答志島から南東に10キロ離れた沖合で女性の遺体が漂流しているのを発見し、身元を確認したところ、山下さんと確認されたということです。

 3人は23日午後11時ごろ、ゆたか丸で答志漁港を出発していて、伊勢市内に入院する親族の容体が悪化したため、山下さん夫婦が西川さんに船を出すよう依頼したとみられています。

 鳥羽海上保安部は、漁船の転覆原因などについて詳しく調べています。

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