社会福祉法人の理事などの選任について便宜を図ってもらう見返りに、3500万円の賄賂を渡した罪に問われている男の裁判で、検察は懲役10カ月を求刑しました。

 金田充史被告(53)は3年前、三重県鈴鹿市の社会福祉法人「かがやき福祉会」の法人の理事などを自分が指定した人物に交代させるため、当時の理事長らに賄賂として現金3500万円を渡した罪などに問われています。

 1月21日の初公判で金田被告は、起訴内容を認めたうえで「法人の経営権を買った認識で、法律的には問題ないと思っていた」と述べました。

 検察側は「買収に関する交渉を自ら行い、終始主導的な役割を果たした」などと指摘し、懲役10カ月を求刑しました。

 弁護側は執行猶予付きの判決を求めました。

【動画で見る】社会福祉法人の理事等の選任で便宜を得る見返りに3500万円の賄賂渡した罪 53歳男に懲役10カ月を求刑