名古屋高検の庁舎の清掃業務を巡り、業者に入札に関する情報を伝えたとして、検察事務官の男性が3月13日、懲戒処分を受けました。

 名古屋高検によりますと、会計職員だった男性事務官(40代)は先月6日、庁舎の清掃業務の委託先を決める入札を巡り、ある業者に対して事前に高検が予算として見込んでいた金額を伝えていました。

 男性事務官は、予算内で落札できる業者がないことが見込まれたため、入札を成立させるためのアドバイスをもらうためだったと説明しているといい、名古屋高検は1カ月の減給処分としました。

 しかし、業者に対し便宜を図るものではなかったなどとして、入札妨害の疑いについては起訴猶予としています。

【動画で見る】検察庁舎の清掃委託先の入札巡り予算を業者に伝達 40代事務官を減給処分「入札成立へ助言もらうため」と説明