愛知県常滑市の窯業試験場で2025年3月17日、水素を燃料とする工業炉が公開されました。

 常滑市の窯業試験場で公開されたのは、いずれも水素を燃料とするセラミックス製品向けの高温用と、アルミや鋼材向けの低温用の2つの工業炉です。

 中には4つのバーナーが備えられていて、野外に設置した水素ボンベから配管で水素を供給する仕組です。

 県は、2030年度に温室効果ガスの排出量を46%削減する目標を掲げていて、水素工業炉の導入で脱炭素化を推し進めたい考えです。

 常滑窯業試験場では4月から、水素工業炉を使った試験や相談を企業などから受け付ける予定で、水素の燃料費は5年間無償にする方針です。

【動画で見る】使用燃料は“水素”…窯業試験場にセラミックス製品向けなど2つの新たな工業炉 脱炭素化を推進へ 愛知県