外が苦手な人は部屋泊でも…キャンプとホテル融合した『キャンパーズホテル』初心者にうれしい施設オープン
岐阜県郡上市にある郡上ヴァカンス村スキー場の一角に2021年5月、オートキャンプ場がオープンしました。このキャンプ場では、キャンプ道具やバーベキューの食材などが事前に準備されていて、手ぶらでキャンプをすることができます。運営しているホテルへの宿泊もできるなど初心者にうれしいキャンプ場です。
■外が苦手な人は部屋泊も可能…ホテルにも宿泊できるキャンプ場
5月に岐阜県郡上市にできた「でじろうの森キャンプ場」。冬はスキー場のゲレンデとなる傾斜地を整備して、車を横付けできるテントサイトを21区画作りました。
【画像20枚で見る】キャンプとホテル融合した『キャンパーズホテル』テントもバーベキューセットもいらない「手ぶらでキャンプ」
遠くには白山連峰を望むこともできます。
他のキャンプ場とは違う点は、ホテルへの宿泊もできることです。
運営する「郡上ヴァカンス村ホテル」は、コロナの影響で2020年2月から売上が9割減りました。通常だと書き入れ時のゴールデンウィークでも、去年は閉館。今年に入ってからも予約は少ない状況が続いています。
そこで考えたのが、キャンプの初心者でも安心して利用できる、ホテルとキャンプが融合した「キャンパーズホテル」でした。
■テントもバーベキュー用の食材の用意も要らない…手ぶらで楽しめるキャンプ場
ホテルから歩いて1分のところにあるテントサイトへ。スキー場のゲレンデに作られたキャンプサイトの周辺は、まさに大自然です。
このキャンプ場が他社と差別化するために作ったプランが、誰でも手ぶらで楽しめる「初めてのキャンプ体験プラン」(大人1人 平日1万4500円~)です。テントやテーブルなどのキャンプ道具をはじめ、牛肉ステーキにエビ、地元名産の明宝フランクなどが揃うバーベキューセットも事前に用意されています。
郡上ヴァカンス村ホテルの支配人:
「どうしてもキャンプが苦手だってお子様、奥様はホテルでお泊まり頂くことも可能です」
このプランはキャンプ場の利用だけでなく、ホテルの客室もセットになっています。ホテルが運営する利点を生かし、キャンプをしながら12畳の和室に泊まり、露天風呂付の大浴場も楽しむことができ、キャンプに不慣れな初心者でも快適に過ごすことができます。
■地上から8メートルの空中散歩…空中アスレチックに巨大迷路も
5月1日。天気予報では雨でしたが、7組の客がやってきました。春日井市からやってきた親子は初めてのキャンプ。テントを張るのにも一苦労です。
父親:
「子供がずっとキャンプに行きたいと言っていまして。ここは道具とかも準備して下さるので、初めてでも来やすいかなと思って」
この親子がここを訪れた目的がもう1つありました。それは約6年前に東海地方では初めて設置されたという「ウッドアドベンチャー」(大人2700円 中高生2200円 小学生1700円)です。森の中に設置された小学3年生以上が体験できる空中アスレチックで、地上から8メートルの空中散歩を楽しめます。
子供:
「めっちゃ高くて怖かった」
男性:
「最初怖かったけど、慣れると楽しくなってきますね」
その横には「郡上高原 巨大迷路」(大人900円 中高生700円 小学生600円)もあり、大人も子供も楽しめます。
■雨が強くなってきても…ホテル付のプランなので安心
初めてキャンプを体験する親子がバーベキューをしている間に、雨が強くなってきました。
父親:
「雨がゆるければ、(テントで)寝てみてもいいかと思いますけど、気温が低いと(ホテルの)部屋に行こうかと思っています」
ホテルの部屋へ宿泊できるプランのため、雨の日でも安心です。
夏にキャンプサイトを50に増設し、新たに自然を生かしたオリエンテーリングも始める予定。この形が新しいキャンプのスタイルになるかもしれません。
「郡上ヴァカンス村ホテル」は、東海北陸自動車道の「ひるがの高原SAスマートIC」より車で5分のところにあります。