今回の大雨で島根県では、川が氾濫して「バックウォーター現象」が発生し、被害をもたらしました。

「バックウォーター現象」は川の流れが逆流したり、せき止められたりする現象です。大雨により主流の川が増水し水位が上昇したため、そこに流れ込むはずだった支流の流れが停滞し、行き場をなくした水がどんどんたまって、水位が上昇し氾濫します。

 岐阜県の飛騨川(主流)と白川(支流)が交わる場所でも15日、バックウォーターとみられる現象が起きました。

突然地面崩れ信号機が川へ…岐阜を中心に襲った記録的な大雨 飛騨川が増水し国道やJR線路等に大きな被害

 普段の白川の様子を見ると、普段は川底まで澄んだ清流です。

 しかし、大雨時は姿が一変。去年7月、岐阜県に大きな被害をもたらした大雨の際、川ではバックウォーターが起き、およそ30世帯に浸水被害をもたらしました。

 その時に撮影された飛騨川と白川の合流地点の写真からは、飛騨川の茶色い濁流と、濃い緑色の白川がぶつかっている境界線がくっきりとわかります。ここで白川からの水がせき止められ、行き場をなくした水がこの後あふれだしました。

 今回もこのバックウォーター現象が原因で越水した可能性が高いとして、町は情報収集にあたっています。