「焼けただれた人間やら…この世とは思えない」広島の原爆投下で被爆 コロナ下でも語り伝える91歳の夏
「原子爆弾」が広島に投下されてから76年が経ちました。15歳の時に広島で被爆した岐阜県多治見市に住む91歳の男性は、戦争の無い平和な世界を願い、コロナ禍の夏も語り部を続けています。
■目の前をバーっと真っ白になるくらいの閃光が…広島の原爆投下で被爆した男性
岐阜県多治見市の梅岡昭生さん(91)は、15歳の時に被爆しました。梅岡さんは、戦争について伝えていくために、コロナ禍でも語り部を続けています。
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梅岡昭生さん:
「私は軒下でもって、ものすごい閃光、光ですね。バーっと目の前が真っ白になるくらいの光が…」
梅岡さんの脳裏には、当時の惨状が今も焼き付いています。
■戦争のない平和な世界を…コロナ下でも当時の惨状を次の世代に語り伝える
梅岡さん:
「もう一瞬にして1キロぐらいは火の海。生きているか死んでいるか分からないような、焼けただれて、もうぐちゃぐちゃになった人間やら、この世とは思えないような状態」
被爆後、梅岡さんは胃がんや膀胱がんなど様々な病気に悩まされてきました。
梅岡さん:
「(写真を指しながら)『焼き場の少年』。死んでいる自分の弟を焼いてもらおうと、焼き場へ連れてきた。直接不動の姿勢でもって。焼けたのを確認して、その場を去っていった」
子供たちに、当時の事を語り伝えています。
梅岡さん:
「(絵を指して)もう熱いもんだから、水槽に飛び込んでみんな死んじゃった。恐ろしいね、核兵器の恐ろしさ」
「戦争のない平和な世界を…」梅岡さんの願いです。